●君主論とは君主になるための方法ではなく君主となってからの統治の技術論である
●●第8章 「極悪非道によって君主の座に達した者たちについて」
他の権力者たちをだまし討ちによって倒すことたとえこういう手段で支配権を握ることはできても栄光を手にすることができない。
このような悪の行為は一回だけにして小出しにしてはいけない。小出しにするとだんだんと激しさを増したり民衆の恨みが次第に募って最後には反乱を招く
時には大きな声で激しく叱るしかしその時一回だけに留めて絶対蒸し返さないようにする。ネチネチと攻め立てることでフラストレーションが溜まり退職することもある。
人はどれだけ大きな恩恵を受けてもすぐに忘れありがたみを感じなくなるだから一度に大きな恩恵を与えず小出しにしないといけない
●●●第16章 「気前の良さとけちについて」
気前が良い先を見ることはできない社長は、自らの能力と錯覚しその能力を従業員に自慢したがるために給料ばらまき大きなビルを作る。しかし赤字に転じるとリストラと称し妙なところでケチになる。このアップダウンのせいで社員の士気が下がり業績も改善しない(前澤)
君主は強い強欲に走らないようにするため ケチだと言うことに心動かされる必要はない。
●●●第17章 「冷酷と慈悲について。また恐れられるよりも慕われるほうがよいか、それとも逆か」
社長が社員に恩恵を与えるのは与えることによって満たされた虚栄心のためである。人間は恩を忘れる動物である。 本当か愛情の担保価値は低いか恐怖の担保価値はどんな時でも高いしたがって与えるならば恩義ではなく恐怖心の方が効率が良い。
恩義や愛情では人間の弱さを防げず、恐怖ならば防おさることができる。恐怖心によるよ弱さの抑圧こそが忠義であり抑圧がないと裏切る
●●●第18章 「どのようにして君主は信義( 約束を守り務めを果たすこと)を守るべきか」
A:信義は守るべきか?
Q:守ることで不利になるなら守らなくていい。ただし、不履行を正当化するうわべや表現を(面白く)つくろい飾ることは必要。
慈悲ぶかく、信義を守り、人間的で、誠実で、信心ぶかい…それらを常に実践するのは有害だが、そのようなふりをするのは有益である。
同様に、信義のほかの美徳も「身に付けている」と見せかけることは有益であるが、実際にその通りに振舞うことは有害であり、必要であれば悪徳も断行しなければならない。
●●●第21章 「尊敬され名声を得るために君主は何をなすべきか」
・偉大な事業を起こして自らを類稀な規範として示すこと以上に、君主の名声を高めるものはない
⇒君主として勢力的にがんばれ
・都市の団体の会合で親しく交わり、自分が寛大な心の模範的人物であることを示さなければならない
⇒市民にも接しろ
・一年のうちの適当な時期に祝祭や興行を催して、民衆の関心をそちらに逸らさなければならない
⇒良く分からないが、お祭りとかで活気が出ると名声が高まるとか?
・ ・どちらに味方するか態度を明確にすることは、中立を守ることよりもはるかに有用である
⇒中立は良いことないので、はっきりどっちかに肩入れすべき
逆に自分より強い政体に援助を請う時は、相手を信頼してはいけない。
●●●第23章 「どのようにして追従者を逃れるべきか」
社長誰もの自分が傾聴したいと思うことだけに耳を傾けるようにしそれ以外の雑音には惑わされないようにするべき
会社の重役の意見はしっかり聞きだが最終的な決断を依存せず言い訳せず判断は自分ですることが必要である 。
ごきげんとりのイエスマンの意見はいらない、天狗になる。
本当に役立つ助言が必要。
1、選ばれた賢者だけから聞く。他の者の言には耳を貸さない
2、自分が訊きたい事柄だけを言わせる。他のことを告げるのは許さない
3、自分が訊きたい時にだけ言わせる。彼らから「助言したい」と思わせてはならない
4、おべっかを言ってるようであれば、怒ったりもしろ
5、助言者の助言には必ず自己の都合が含まれてるので、それを差し引け
6、助言を聞いた後は、最終的な判断は自分一人で行う
7、一度決断したら、他の意見に惑わされず、決断を貫く
●●●第25章 「運命は人事においてどれほどの力をもつのか、またどのようにしてこれに逆らうべきか」
熱狂にどんどん乗って行くのではなく次に必ず寄ってくる落ち込みの時期に備える 冷静な判断や保険を準備する
時代の特質に合わせて自分の行動様式を変化させる
運命や時の勢いがいかに思いのままにならなくとも慎重であるよりは果敢に進む方が良い。